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走る自動車ライター モンキー後藤のSEVレポート
モンキー後藤
Vol.05 SEVレーシングファクトリーへ潜入
「SEVって良さそうだけど何をどうしたらいいの?」
「試しにつけてみるにはちょっと値段が高いよなぁ」
「実際の効果はどうなんだろう?」
なんて思っているSEV初心者のための連載企画「SEVなんでもレポート」。
一般誌、自動車専門誌などで執筆中の自動車ライター後藤比東至がSEV内部に潜入して、素朴な疑問をSEVスタッフにぶつけます。
SEVの実験室的役割を果たす クルマのスペシャリスト
今回のなんでもレポートは、神奈川県横浜市にあるSEVレーシングファクトリー「トレンドアイ」を紹介します。

トレンドアイは、クルマ用SEV製品の実験、テスト、開発などを担当するレーシングファクトリー。もともとグループAレース(現在のスーパー耐久)などに参戦していた代表の佐々木さんが、サーキットで、開発途中のSEVと出会ったのをきっかけにSEVの開発やテストを担当するようになった。

トレンドアイのファクトリー1階のピットは、SEVカラーのブルーで統一され、2基のリフト、大型ツールボックス、エンジンクレーンや旋盤などの加工機械、パーツ洗浄器などが、広々としたスペースに、ゆったりとレイアウトされている。普通、レーシングファクトリーというと油まみれで、暗くて、寒いというイメージがあるけど、トレンドアイはまずそこから違う。とにかく「明るく」、「広く」て、「暖かい」のだ。実は、この「暖かい」っていうところがミソなんだけど…そのヒミツ(?)は後ほど。
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SEVのイメージカラー、ブルーで統一されたピットはゆったりとしていて明るいイメージ。
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スタッフルームと接客スペースとなるファクトリー2階はもちろん空気も水もSEV化され快適空間。ほぼすべてのSEV製品が購入可能。
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オイル交換などの日常のメンテナンスから、レーシングエンジンやミッションのオーバーホールなどの重作業までなんでもこなす。
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取材当日作業中だったメルセデスベンツEクラス(AMG)のチューニングエンジン。
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「ないものは自分たちで作る」がトレンドアイの信条。旋盤などの工作機械も充実。奥に見えるのは大型パーツ洗浄器。
輸入車のメンテナンスから レーシングカー製作まで
トレンドアイがSEVのほかにもっとも得意とするのは輸入車のメンテナンス。なかでもBMW、メルセデスベンツ、ロータスのメンテナンスに関してその名は全国区だ。日常のメンテナンスはもちろんだが、足回りセッティングや、チューニングエンジンのオーバーホールなども数多く手がけている。

「貼るだけで効く」SEVのレーシングファクトリーが、実は重作業までこなすプロフェッショナルガレージだったことにちょっとびっくり。でもよく考えてみるとそれはもっともな話。クルマのことを十分にわかっていないと、SEVのテストや開発なんてできるはずがない。もともとのクルマのポテンシャルを理解した上で、SEVのプラスアルファの力を引き出すことができるというわけだ。つまり、トレンドアイが長年手がけている、レーシングカーの製作、メンテナンス、サーキットサービスなど、モータースポーツ分野でのノウハウをフルにSEVの技術へとフィードバックしているということ。
「明るく」て「広く」て「暖かい」 トレンドアイの秘密!?
トレンドアイのスタッフは3名、代表の佐々木さん、チーフメカニック栗山さん、そしてメカニックの新井さん。

佐々木さんはかつてグループAレースに参戦し、N1耐久ではレーシングドライバーとしても活躍。レーシングカーのテスト、セットアップ、パーツテストの経験が、SEVのテストや開発に生かされているという。「10年以上前の話ですけど…SEVの試作品がどんどん送られてきたんです。『とにかく試してみて!』って(笑)。最初は半信半疑だったんですけど、試してみたら『これはイケる』って思いましたね。それからSEVの開発に協力するようになったんです。1年以上テストを繰り返した結果、最初の試作品よりも、はっきりと効果がわかるものになっていきました」

チーフメカの栗山さんは、某国産メーカー、輸入車チューナー、輸入車ディーラー(BMW)でのメカニック経歴を持つ、メカニック一筋の職人。その技術力には、佐々木さんも一目置いているほど。とはいえ、実際の人柄は、とにかくひょうきんで明るくて、どうみても「職人」という感じではない(失礼!)。「子供のころからずっとレースが好きで、免許を取ってすぐにフレッシュマンレースに参戦しました。メンテもドライブも自分でやりましたね。その経験がすごく役立っています。ドライバーの気持ちがわかるっていうか…これからレースをやりたいという人はぜひ相談してください」

そしてメカニックの新井さんは、BMW時代の栗山さんの後輩。栗山さんとの凸凹コンビ(またまた失礼!)はホントに最強。ボク、モンキー後藤もいつかふたりにサーキットサービスをお願いしたい。高い技術力を持つファクトリーはたくさんあるけど、こんなに居心地のいいところはホント少ないです。
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左が代表の佐々木さん。全国のオートバックスで開催されているSEV体感フェアには佐々木さん自らがローダーにデモカーを積んで全国行脚しているんだって(実は…飛行機が大の苦手(笑))。
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チーフメカニック栗山さん。かつてはフレッシュマンレースに参戦していた大のクルマ好き。足回りのセッティングを得意とするお笑い系(笑)メカニック。
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メカニック新井さん。高校時代から自動車科でクルマを学びBMWのディーラーメカニックとして経験を積む。そこで出会った栗山さんに誘われてトレンドアイへ。
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床が暖かくてとにかくびっくり。床下全体にフロアアップが入っているんだって! 床にほっぺたをくっつけても「ひやっ」としないんです!
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ピットの壁にはライトが埋め込まれている。お洒落のためだけかと思ったら、下回りの作業をするときなどに重宝するとのこと。
SEVレーシングファクトリー トレンドアイ
神奈川県横浜市泉区和泉町
3276-1
TEL. 045-801-7271
FAX. 045-801-7258
http://www.sev-racing.com
輸入車オーナーもスポーツ派も とにかく一度訪れてみてください!
実は…取材していてずっと気になっていたことがひとつあった。それは、足下が暖かいってこと。冬のファクトリーって絶対に足が冷えるんだけど、まったく気にならない。そこで佐々木さんに聞いてみると…

なんと、トレンドアイは床全体がSEV化されているんだって! 1階ピットの床下全体に床用SEVの「フロアアップ」が敷かれている。おかげで、スタッフは作業が楽になって、作業効率はアップするし、スタッフの疲れも軽減されるなどさまざまな効果が出ているという。また、予想外の効果として塗料の臭いが残らず、工場の油臭さが出ないとのこと。確かにボクも感じていたけど、ヒミツを聞いて納得です、ハイ。

最後にトレンドアイからのメッセージ。

「SEVに興味のある方はもちろんですが、クルマのメンテナンスやトラブルで悩んでいる方、レースをやってみたいという方、どんなことでも構いませんのでぜひ相談してみてください。」

参考までに、現在のトレンドアイは、輸入車が8割で、国産車が2割。全体の半数以上がスポーツカー、レーシングカーだという。とにもかくにもぜひ一度訪れてみてください!

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